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インク
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作詞 あなゆまなもなにかみか |
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涙のインクで 見えない姿で
輪郭晒して来たけれど
精一杯にぼかした あなたへの想い
透明なはずなかった
ただ懐かしんで 手織り畳んで
終うような恋じゃなく
わたしに沢山の優しさを
与えてくれた人だから
あなたが庇う心の皮膚を
つまみ上げて
わたしのすべてが
あなたへと向けるように
ちぐはぐな指先を
どうか受け入れて
辻斬りを切って 試してきたね
あなたへ繋ぐわたしだけを
本当は恐れていた 二度と戻れない
瞳を伏せたその笑顔が
いつも誤魔化したね 本音を隠して
可愛そうな大人です
こうして過ぎ去っていく夜毎
崩れていく二人だから
あなたが守る自分の鳩を
飼い慣らして
わたしの孤独が
光へ向けるように
ちぐはぐな指先を
そっと確かめて
鮮やかな緑が 滲みゆく距離が
暗闇の中から ゆっくり離れてく
何もなかったかのように
消えてしまう
お開きになる前に 時よ止まれ
あなたが庇う心の皮膚を
つまみ上げて
わたしのすべてが
あなたへと向けるように
居心地を飽きるほど
確かめ傍に居て
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