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残された冬に
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作詞 SEDIA |
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静かな夜に
真白の雪は降り注ぐ
仄かな灯
独りの詩人を照らす
嘗ての仲間や想いも
秋の葉と散って行き
廻る季節に一つの
朽木が残った
頑なに向かった先は
孤独という名の終焉
天秤の片皿を沈ませた
置き過ぎた思想の錘
静かな朝に
氷の花は咲き誇る
暁の声
暗い街並みを包む
温もりを無くした手では
筆を握れなかった
暖炉に揺れる炎も
彼を癒せずに
思う侭描いた詩は
誰の耳にも届かない
唯 空に落ちて儚く消えた
愚かなる思想の調べ
闇の道へと迷い込み
閉じていた眼を開けて
終わりを始まりにする
決意を抱いて
彼方へと紡げる詩を
探す為に歩み出した
過去も涙も標に進めば
見出せる明日への光
静かな河に
流れる冬を見送って
小さな芽生え
眠れる春を呼び覚まし
詩人を導いていく
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