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純情パズル
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作詞 uyaむ |
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「ねぇ、気付いていますか?」
無駄な事だと分かっているのに、私は今日も自問自答。
組み立て方を間違えた 矛盾だらけの良し悪しに
もつれる手足が 君を突き飛ばす。
燃え尽きるような橙が群青色と混ざり合う
微温く甘い空の色に 自分の手と手を重ねてみた
後ろを振り返って確かめる 君の存在が無いことを
蕩けるような黄昏は、 一気に夜へとなだれこんだ。
冴え渡る頭に蘇る残像
途切れ途切れの君との約束
ふと我に返って思い出した
…君を殺したのは、この私。
「ねぇ、気付いてるんでしょう」
君が私に遺した爪痕、私が君に感じた衝動
背中合わせの排反事象を身体の内に抱え込んだ
ふざけた私が 君に溺れる。
胸を絞めつけていく眼差しに 君の言葉が重なった
綺麗に散らばるパズルが、後戻りの利かないことを告げる
赤色の中に浮かぶピース 最初から額には収まれないの
君と私の距離間じゃ 互いに傷しかつけられない。
口を衝くのは真っ白な嘘
「大嫌い」としか言えなくなった
飲み込む息を無理に吐き出し
そして、君へ。
ぽとりと落ちた一片の花
暗示するのは世界の終わり。
君は私の首に手をかけ
無邪気な声でこう言った
「 」
「えぇ、とっくに気付いてる。」
私が求めていたものも、私が焦がれていた時も。
けれども、
ここまで君のことを 傲慢な指で壊しておいて
どの感情の どの口で
君に「好き」なんて言えるのでしょう?
ああ 正方形には成り得なかった
凸凹かぶれのこの心を 救える人が居るのだとすれば
やっぱりそれは君しかいなくて
そんなことを思う私を
冷たい瞳で 君は嗤笑った。
闇に暮れる、この場所で。
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