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物僕語
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| 作詞 NO NAME |
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物語の続きが知りたいなら
その手でページ めくってみなよ
そこには描かれているはずだよ
うまいことできた 誰かさんの話
今から600ページ前に
嘘のつき方を知ってしまった
亡くしたい過去に斜線を引いて
消したい人にはモザイクかけて
思い出だけ綺麗にしてみても
リアルな虚しさだけが渦を巻く
主人公は夢と希望を求める
でもホントに それで満足？
他に欲しいもんがあるんじゃないの？
例えば 恋 愛情 その他諸々など
今から300ページ前に
ヒロインを失くしてしまった
君のセリフだけケシゴムで消して
君とのページだけ破り千切って
記憶だけ必死に殺してみて
取り去れない寂しさを煙に巻く
本の裏表紙にでも書いておこう
小さな文字でひっそりと
注意：寝る前に子供に読み聞かせるようなモノではありません
悪影響を及ぼす可能性があります あしからず
だけど僕 思い出したんだ
消した君の言葉の中に…
この物語
今からでもハッピーエンドにできるかな
今から108ページ後は
笑っていられるように
泣いていられるように
ペンを握ってみるよ
続きを描いてみるよ この手で
亡くしたい過去に斜線を引いて
消したい人にはモザイクかけて
体裁だけ繕ってみて
辻褄だけ合わせてみて せめて
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