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トウカ
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作詞 裕音 |
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あなたが何をしようとも私の目には映らない
あなたが何を言おうとも私の耳に残らない
あなたが何を聞こうとも私の胸は痛まない
例えるならそう
草の葉を揺らすことのない風のような
そばにあるのに気に留めないもの
そんなものにあなたを近づけ
私のあなたは<凍化>した
凍てつく鼓動に体を委ね
氷のように透けるあなたが
溶けていくのをただ見てる
あなたが何を思っても私の心に響かない
あなたが何を使っても私の核に届かない
あなたが何を知ろうとも私が恥じることはない
例えるならそう
日差しを遮ることのない雲のような
ただそこにあって必要ないもの
そんなものにあなたを近づけ
私はあなたに<灯火>した
灯した明りに唇を歪め
炎のように揺れるあなたが
燃えていくのをただ見てる
あなたが何になろうとも私が触れることはない
あなたが何に染まっても私が馴染むことはない
あなたが何に願っても私の形は変わらない
例えるならそう
晴れわたる空から降り注ぐ雨のような
一つの時に相容れないもの
そんなものにあなたを近づけ
私があなたを<塔下>した
よじ登る塔に這う蔓を切り
硝子のように脆いあなたが
堕ちていくのをただ見てる
私のあなたは<透化>した
光の射さぬ森の奥へと
果てない黒に滲むあなたが
消えていくのをただ見てる
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