|
|
|
プールサイドに鴨
|
作詞 naco |
|
梅雨の日差しにくたびれた午後
校庭の隅で待っている
背すじ曲った ひまわりの子ども
雲間の光 探している
こんな人間じゃなかったら
こんな姿形じゃなかったら
ぼくは もっとぼくらしく生きて
世のため人のためにもなれた
誰かが違うと言ってくれる
それだけで心救われる
夏のまだ来ないプールサイドで
鴨が並んで ひとやすみ
もしも またぼくが立ち止まったら
ちょっと背中を押してほしい
傘もささずに雨に濡れて
紫陽花はそれで色を付ける
ぼくも ああして雨にも負けず
風にも負けずに 進みたい
「どうせ...」を口癖にしていた
「だけど...」を言い訳にしていた
ぼくは もっとぼくらしく生きて
世のため人のためになろう
誰かを愛することの痛み
それだけで優しくなれそうで
帰り道に見た プールサイドで
鴨が並んで ひとやすみ
もしも またぼくが俯いていたら
ちょっとその手を差し出してほしい
|
|
|