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小心者
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作詞 tank |
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全てに 「信じない」
そう言っても こればっかりは
本当だった
本当だったんだよ
救いのない世界
嘆くの、 笑い飛ばすの、
表情ひとつさえ躊躇する
小指ひとつ動かすのでさえ
罠に嵌められていくようで怖いよ
生きてきた歩みも
呼吸する証も
嘘にされてしまいそうで怖いよ
「自分」のままじゃ
認めてもらえない、そんな気がして
誰でもない自分が
誰にも成りきれない気がしていた
他でもない自分が
怯えるように身に纏った「偽り」
なんでもないような事
隅から隅まで塗り固めたんだ
「ごめんね?」と
唇がゴムみたいに笑うかたちを作る
ビー玉の瞳は上辺を映すだけで
君には なれない
僕は そればっかりは
どうにもできない
そんなに上手に
心 壊れてしまいたいのに
騙すの、 陥れるの、
君はためらわずこなしていく
眉ひとつさえ動かさずに
僕は 罪の見返りが、ただ怖いよ。
誰に許されれば
体に開いた風穴は塞がって
痛み、消えていくんだろう
「自分」のままじゃ
生きていられない、そんな出来事。
押し潰されて砕ける前に
早く「正気」を捨てなくちゃ。
他でもない自分が
許せなくなっていたんだよ、僕を。
あんなに臆病だった時代に
戻りたい、なんて思ったり…
でもさ、夢半ば
君はまだ目覚めたその先
救われたいなら
真っ先に捨ててた感情だ
前と後ろしかないのに
僕の地図は迷宮入り
君の作った仕掛けに墜ちていくようさ
まるで、隕石みたいに。
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