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溶けゆく夏の彼方に
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作詞 syarin |
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「サヨナラ」をポケットに入れて歩く
南風に後押しをされて 少し強くなれた
「サヨナラ」がポケットに入れて歩く
西陽に透けた黒い髪 振り向く顔が愛しい
僕らは空っぽを埋められたかな
不安の募る夜も寂しい朝も小さな温度で確かめ合った
夏の彼方に溶けてしまったあなた
もう聞こえない笑い声は何処かで泣いてる
夏の夕暮れに染まったあなた
あの日笑い合った日々は虫の音遥か遠く消えた
「サヨナラ」がポケットから零れた
灰色の雨に打たれて 青色の鏡を創った
いつかの「サヨナラ」が零れた
反射した顔はなみだ色 鏡の中で泣いてた
僕らはモノクロを彩れたかな
愛しい泣き顔も慣れた相合傘も小さな優しさで包み込んだ
夏の彼方に溶けてしまったあなた
もう抱きしめられない体温は何処かで凍えてる
夏の青空に吸い込まれたあなた
あの日手を振った影はあまりにも小さく震えてた
夏にサヨナラを告げたあなた
もう聞こえない日常は遠い過去で泣いてる
夏の日々に手を振った僕
二人の想い出に 二人のこれからに 大きく手を振った
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