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ゲシュタルト追想
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作詞 有真澪 |
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物語。頁を捲るたび、脳を過ぎる逸話たち――――
私もう貴方が誰かワカラナイ―――
古びた家 朽ちた木々 灰色の景色
終わったはずの戦の疵 絶え間なく悲鳴が
刻まれている この右腕に いつしか浮かび上がれ
誓も述べられずに今 向かいあう鼓動と
繋ぎ合った手を離さないで 忘れない流るるままに
抱きしめた胸の鼓動だけを 感じていたあの頃に戻れない
【理解せざる者、大切なモノを失うだろう】
掻き消された 悪戯書き 夢を綴っていた
ままならぬ苦しみに耐えて 壊れてく日常が
誘いこんでいる この瞼の中 幻想が入り混じる
解放される為に今 戦うと決めた
私もう貴方が誰かワカラナイ―――
漆黒の瞳が映しだす 悲しき戦慄を感じ
生贄となるこの身を捧ぐ 感じていたあの頃を思い出す
【手を伸ばすほど 届かないと知っているようで】
互いを知り合う事 貴方も私も捧げるこの身
唇だけが覚えている…追想が廻れる時
雑音が悲鳴を 消えた視線が 気づかない愛は 告げる死神
私、もう貴方を忘れないよ…
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