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空白の中の歪曲
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作詞 停波 |
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絶叫が炸裂する夜は一転して
朝焼けに包まれた沈黙の夜明けに
引き裂かれたのは人の絆か
か弱き少女の褐色の素肌か
置き去りにしてしまったのは
老い切った母の痩せ細った手
未来が深紅を帯び始めれば
火薬で風味付けられた街は
誰もが嫌う不毛地帯と化す
時代から時代への循環の早さから
時間の流れが急になった事を知る
明日さえ不明瞭な民族は遂に
呼吸を止められる事になった
史実を歪曲しなければ争えない
奴等の未来を俺達の未来にするなんて
生き方を奪われたまま生きる
血塗れの旗を冠した軍隊が
誰もが嫌う無人地区を作る
空白の頁を残しておいてくれ
俺達の為に、子等の為に
空白の頁を残しておいてくれ
理解者は生まれる筈だから
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