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蛍〜night of fall〜
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作詞 Toru |
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ゆらゆらと夜を泳ぐ一匹のホタル
空からひとつだけ落ちてきた星屑みたいだ
もう一度君に追いつこうとしても
もうあの星空にはもどれない
君と並んで歩いたあのころ
なんてことなく見ていた君を
こうして地上(ここ)から見上げてみたら
目を閉じるほどに輝いていた
どうして気づけなかったんだろう?
あんなに君は近くにいたのに
どうして謝れなかったんだろう?
何度も君はチャンスくれたのに
あの夜にもう一度戻れるのならば
僕は君にごめんねを言うよ
見栄もプライドもなにもいらない
君の優しさが僕の全てだったから
ふらふらと街を泳ぐ一匹の蛍
店のネオンが瞳に焼きつく
人混みにおされた僕の光は
ひどくくすんで見えるのだろう
「どうしてかまってくれないの?」
軽く流した君の一言を
頭の中で繰り返すたびに
僕の頬には涙が落ちる
こうして一人ですごしていると
君のぬくもりがまた蘇る
こうして歩いた長い帰り道も
君と二人ならあっという間の時間に感じた
あの夜にもう一度戻れるのなら
僕は君にごめんねを言うよ
明日君が横にいたらと
思った僕の心に冷たい風が吹く
たとえ君からは見えないとしても
僕は力いっぱい輝いていよう
君ともう一度出会うためじゃなく
君の未来を照らせるように
あの夜にもう一度戻れるのなら
僕は君にごめんねと言うよ
君に許してもらいたいとかじゃなくて
君の輝きを消さないために
「あの夜にもう一度戻れるのなら」
何度も何度も考えたけど
そんな奇跡は起きるはずもなく
今日も夜空には星が輝く
ふらふらと夜を泳ぐ一匹のホタルが
星のような輝きで今日も地上で飛んでいた
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