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白い世界
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作詞 一之瀬悠 |
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動くこともできなくなった大切なキミへ
ボクは何もしてやれないと悔やみ続けた
窓の外には鳩の群れが飛び交っている
横になってるキミは寂しそうに眺めては
ボクの方を向いて涙を床に零した
キミが包まれている一面の白い世界に
ボクが両手で色を足せたのなら
キミが笑ってくれるようなものにしたい
“さよなら”って簡単に言えないようなものを
時計の針はキミを癒すことなく過ぎて
いつの間にかボクも置いていかれるようになった
“約束を交わそうよ。だから小指を出して”
キミは突然思いついたかのように言うから
慌てて小指を出して そっと絡めた
“生まれ変わっても一緒の世界で生きよう
約束だから破らないでね。ずっと。”
目の前のキミにかけてあげられる言葉が見当たらなかった
それが今のボクにとって消えることのない後悔
急いで駆けつけた
そして
キミの姿を眺めた
キミの姿を眺めた
鳴り響く一定のメロディーが
膝の震えを激しくする
キミがその先に辿り着いた場所には
ボクが頑張って色を付け加えた世界があるだろう
絶対にボクを指差して笑ってるに違いない
いつか来るのを待ってるんだろ だから
“さよなら”をキミは言わなかった
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