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サクラマチ
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雪吹きすさび 桜待ちわび
春を想えば夢が咲き
前を遮る粉雪も
やがて花の吹雪に変わるのでしょう
桜の街に住んでいるから
雪に降られても春を待てる
春が来るのを知っているから
雪の下でも眠っていられる
冬に埋もれた小さな蕾も
いつか淡い光を浴びる
希くはと 春を恋い
花が匂えば夢が咲き
木枯らしの吹く街並みも
やがて春の息吹が薫るのでしょう
桜の街に住んでいるから
雪に吹かれても春を待てる
華やぐ季節を知っているから
雪の中でも耐えていられる
冬に打たれた小さな生命も
いつか甘い陽射しを浴びる
桜の街に住んでいるから
雪に降られても春を待てる
冬枯れた樹の隙間から
桜の香りを風が伝える
桜の街に住んでいるから
君にフられても春を待てる
花は儚いものだから…
そんなことを呟いてみる
桜の街に住んでいるから
サクラと知りつつ舞い上がり
春および 君を呼び
僕はいつでもサクラマチ
君は僕に返り咲き
僕は君のサクラマチ
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