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イデアルバース
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作詞 ж怜哉ж |
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空が藤色に染まる頃
家路を急いでる少年の笑顔が心に射さる
眼の前を通り過ぎたのは 未来でも過去でもなくて
忘れかけてた “今”を照らしてくれる光り
瘡蓋もない膝小僧 踏み出す事も少なくなったんだよ
傷跡の分だけ開けた扉を指折り数えてみたりした
嗚呼 幾つになっても その先を知り得ない
靴底擦り減らしても 昨日より進めてない
夕闇迫る 恐怖を撥ね退ける 勇気を僕は探してる
記憶に潜ませた街並みが 昔よりも狭く思えるんだ
背が伸びるにつれて増えてく平凡な日々
進入禁止の領域に更に鍵をかけて過ごしてたんだよ
孤独と引き換えに賢くなって知らぬ間に失くした好奇心
嗚呼 幾つになっても 夢の果てに触れない
飾った言葉にいつも 縋ってた節もあった
偽善者面で 淡い優しさを 振り撒いてた弱さ
泣いたり笑ったりしないだけで 時の流れはせせらぐけど
呼吸が続く限り 立ち尽くすように扉も続く
忘れかけてた“あの日”を取り戻すように
“今” 少年になって 次の扉をノックしよう
嗚呼 幾つになっても その先を知り得ない
正夢の今日だとしても 心して挑みたい
さよなら 鍵をかけてた 部屋から抜け出すよ
嗚呼 幾つになっても 少年のように
朝焼け薫る “今”を照らす光りの下にいられたら
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