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In the Dream
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作詞 北村 亜稀人 |
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何処にも向かえないんだ 言いわけじみた言葉が
思わずこぼれるんだ
手書きで示した地図 とりあえずの行き先
明日と明後日と今日と昨日の世界で
俺が此処にいると 誰にともなく声を張り上げる
言葉を残す 響く 返事は無い 此処はどこ
しらけきった青空の下で両手を空にかざす 芝居じみた
できあいの言葉を幾つか並べる
そろそろ歩きだせ 命じる声が 耳朶に響く 何度も何度も
分かってるさ 鼻で笑いながら もう一度歩きだす
何処から来たんだろうな 怯えきった弱い言葉が
ついうっかりこぼれるんだ
落書きでしかない憂鬱 嘘色をした自動ドア
これまでとこれからの境界線の真上
君は何処にいるの 枯れかけた声でもう一度
聞いてみる 響く かすかに聞こえる
――ここにいる――
バラバラに千切られた夢の中 歌ってみる おきまりのフレーズで
繰り返し何処かへとどくようにとくりかえし 嗚呼
寝ぼけ眼の雲の下 今だけは そう 今だけは ほんの少しならば
弱音をこぼしていい 明日に 何かを変えられるのなら
俺達に意味があった事なんか
これまでそんなに無かった
これから何が起こるの
考えたくもないから逃げた
突き抜ける青空の下で 寝ぼけた雲のふもとで
これからを 意味を 言葉を探しに行く
しらけきった青空の下で両手を空にかざす 芝居じみた
出来合いの言葉を飽きもせずに並べたてる
そろそろ時間だもう行こうか 誘ってくる声がする 優しい響き
分かってるさ 今、行くよ
バラバラに千切られた夢の中 歌ってみる ありふれたリフから
繰り返し何処かへ届くように繰り返し 嗚呼
空と海をわかつ場所 陸の終点 夢の果てる場所まで
駆け抜けて 駆け抜けて そろそろ言葉も尽きるよ
夕暮れ空と終わる今日の日とお疲れ様とまた明日、と
あとは何がある 何も無い 眠って朝になれば歩こう
重ねた思いと言葉と悩みのその数の分だけ強くなれるから
もういいさ いつでも歩ける
何処へだって行ける 自己解決だ
きっとそれでいい
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