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蝶
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作詞 屡樹 |
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蝶が一匹翔んでいた。
その姿があまりにも綺麗で 手に入れたいと思った。
私は彼を捕まえると 片方の翅を抜いた。
翔んで逃げないように。
翔べなくなった彼は 途端に醜くなった。
私はそんな彼の姿を見たくなくて 彼を篭(かご)から出して
蜘蛛の巣に引っ掛けた。
今 目の前で足掻く君の姿は
出逢ったときと同じ位 とても儚く美しい。
最期に残ったのは もう片方の翅。
すごく綺麗だった君の 翅。
大好きだった君の 翅。
そして今日も
蝶が一匹翔んでいる。
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本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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