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窓辺から、窓辺へ
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作詞 少年アリス |
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迷っている
一つにしか触れないかもしれないし
そうでないかもしれないし
一つも叶わないかもしれない
だからかどうかも判らない
蒼く冷めた三番街 火花を飛ばして朝が燃える
一言落としただけなのに
案外直ぐ近くから 或いはずっと反対側から
沢山の花弁(はなびら)が 大きな風に 煽られる様に
貴方の唄が溢れた気がした
迷い様の無い
良く知り尽くしているこの場所で
たった一つの窓の下で
耐えるみたいに黙り続けて
何度も何度も 初めて見付けて
目を閉じる 目を開く 綺麗な世界にまた騙される
屋根の輪郭が浮かび上がった
今日生まれたんだとでも言いたそうな顔
けど違う、全然違う 夜になれば死んでしまうよ
聞こえもしない歌がする
日の暮れた後も聞こえてくる
貴方の声を鳴らしている僕
硝子の外から聞こえてくる
中から聞こえる「出ておいで」
一言落としただけなのに
案外直ぐ近くから 或いはずっと反対側から
沢山の花弁が 大きな風に 煽られる様に
貴方の唄が溢れる様に
窓一つ開けただけなのに
生き物の気配と ニオイがある空気
傍で羽を休めていた 見計らって 飛び立って行った
唄 唄が 空を引き裂く
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