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遠い冬の海
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作詞 もやしっこ |
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歩くと残る足跡
その上から波が覆いかぶさって消えた
目に見えるものばっかり求めて
手に入れて安心したら透明になった
でもちゃんとそれは
いつでもそばにあるから
永遠に続いていく岸辺
満ち潮で溺れた貝殻
風が運んでくる
へばりつく空気
初めてきたときはいつだっけ
あの気持ちはもう
二度と分からない気がした
砂で作った山
暗闇のトンネル
そこで出会った手は
離さないといけないけど
触れた一瞬だけ
同じ気持ちになれた気がした
帰りの電車
窓に映る光
服からは海の匂い
玄関で掃った砂は
次の日には消える
今日のことも同じように
いつか失ってしまうのなら
今だけは忘れないように覚えておこう
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