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紡がれたカケラ
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作詞 水澄 |
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私が触れた紡がれたカケラは
輝く塵となって霧散する
泣きじゃくり集める私は三歳児の子供のようで
いつしか助けを求めることさえも忘れていた
風化した感情を取り戻すには
それ以上の大きな時間がかかって
たった独り真実を知っている私の言葉を
素直に受け止めてくれたあなたを忘れることはない
逃げられない 自由という閉鎖された空間に
離れたくない 居心地がいいと思う自分が憎くて
わざとらしい笑顔をつくって自分を役目を演じ続ける
あのとき交わした約束は
いつどこでどうやって果たされるのか
カケラの角で傷つき血を流している私はどこか虚空で
泣くことさえも忘れるほど愚かな人形だった
「幸せでありたい」と願えば願うほど
自分を傷つけるのも
「幸せでありたい」と願うほど
大切な人たちの笑顔が失われるのも
全部覚悟していたのに約束を思い出すと全てが震える
逃げられない この永遠という名の一瞬からは
離れたくない この暖かな平穏を掴み損ねたくはない
惨劇もすでに喜劇と呼べるもので
私は孤独に演じ続ける
約束はいつ果たされるんだろう?
それとも私が知らないところで
果たされたのでしょうか?
それでも私がそれを知ってないと
結局ただ舞台で独り 狂ったように私は踊り続ける
四度目の喜劇であなたとした約束は
必ず果たされると信じている
六度目の喜劇で起こった奇跡が
どこかで再び起こると信じている
狂ったように踊るこの喜劇も終わりを告げる
幕を引くのは私だから
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