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第4章
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作詞 桜井直樹 |
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この浅い一歩を前に踏み出すまでに
色んな災難をこの身で味わってきた
だからある程度の誇りを胸に触れ合ってた,はずだった
風も空も草も いたって良好
これという不安材料は一つもなかった
ただ心残りがあるとするならば
君と僕とのジュールの違いくらい
抱き締めてみる君の体温は30℃を軽く下回った
第3章までにも気付いていた事実だ,明きらんでいく
ドラマによく出てくる運命の赤い糸を
手繰り寄せていた気でいたんだ
僕がヒーロー「君を離さないよ」
実はアドリブでしかなかった
君と僕は確かに悪くないキャスト
でもベストではなかったんだ
嘘をついて幸せぶるのはもうやめよう
もっといい夢を見るんだ
愛しき人よ
別れを切り出すシーン
緊迫のムード
でも僕用のセリフは雲みたいに真っ白でした
そこでその真意にふと気付いてしまうんだ
鈍く、情けない、哀れな男だ
机上の空論は誰にも負けない
概観は立派なものだけれど
見せつけられた、そんな強さは
儚くて脆くて、零れていくんだ
僕は「いつでも上手に笑える」
そうなんだってずっと自分に
言い聞かせてきた
でも本当はベルの切れたその後
大粒の涙を流したんだ
大人になっても変わりそうにない
このだらしなさは一先ずそこに置いて
進んでみようか 君のいない道を
いくらかの道草食ったって…
愛しき人よ
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