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独りの夜
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作詞 安藤 成海 |
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「男は認めてくれる人の為に死を選び、
女は愛してくれる人の為に紅を差す。」
時代錯誤なはずなのに 上手く笑い飛ばせなくて
足下を見ているふりで 強く神様に祈った。
誰のとも違う、僕だけの祈り。
独りでもちゃんと歩けますように。
もしも僕の肩から垂れる 二つの腕が
深い哀しみの線路なら
苦い涙が体の芯に冷たく残ることはないのかなぁ。
空が果てしなく紺色に染まりだしてく。
人魚はその長い髪 銀の針に通しては、
優しい唄を紡いで 月の下で影遊び。
人間ってほとんど水で出来てるから、仕方ないよ。
どろりとしたもので それがきっとここにいる証拠。
ゼラチンみたいに 生きたり、死んだり・・・。
こんなに激しく四季が訪れる世界でーーーー。
車の流れは河のように 変わらないけど
違う人たちが乗っていて
そして何処かへ帰っていくよ キラキラ街灯に照らされて。
絶望に似てる感情で 窓を鎖すよ。
「僕が僕」であることを哀しく感じた。
無いものに狂うほど焦がれていた。
もしも僕の肩から垂れる 二つの腕が
深い哀しみの線路なら
苦い涙が体の芯に冷たく残ることはないのかなぁ。
空が果てしなく紺色に染まりだしてく。
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