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朝
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作詞 森もも |
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さっきまでいた場所が もう見つけられない
靴の先はすりへって 背にした荷物は重くなる
それでも歩き続つづければと 涙と汗を一緒にふいて
見上げた空は 君が作ったあんずジャムの色
変わらず日は暮れて なにを隠すのだろう
まだあの夜は ここに浮かんでいる
かき消されてしまった誰かの叫びやささやきとともに
ああ いつになれば 君のいるところへ
目には見えているのに ずっとたどりつけない
やぶれたポケットには あの約束が入っていたのに
それでもあいかわらず僕は さがすことをやめない
僕のまぶたをなでる うすい太陽と町のにおい
変わらず夜は明けて なにを映すのだろう
いつかこの空が 落ちてくる日
飲み込まれてしまった誰かの優しさや哀しみを連れて
ああ いつになれば 君のいるところへ
そうだから僕が 海に還る朝
君がくれたたくさんの光や苦しみやよろこびを抱えて
ああ そのとき僕は 君を思い出すよ
そのときには君と 君と手をつなごう
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