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Cactus
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作詞 キシえもん |
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何もない荒野で 望遠鏡のぞきこんだ
まるで雨を待つサボテンのように...
極寒の夜でも
必死で 箒星を探す
愛する人を 夢のため置き去りに
しかし罪悪感の欠片すら ないようだ
「いいよ がんばって」って
励ましのような許可を得飛び出した
「なぁ、まだ待ってて くれてるよな?
返事しろよ 知ってるんだろ? あまりにもムボウな夢だってことを」
荒野の町で 上品な服纏って
雨を待つサボテンの様に あの人をいつまでも待つ
ほかの人に 「あきらめろ」なんて言われようが
あの人をいつまでも待つ
あの人は お願いをした
「必ず帰ってくるから 行かせてくれ」
「いいよ がんばって」って
言いながらも 毎晩 空をながめていた
「なにをいわれようがアタシの勝手でしょう?
幾つもの夜も 空をながめてる もう習慣のように」
箒星を待つ雨その雨を待つサボテン
いつまでも希望を互いに
ある町の大聖堂で 金持ちおばあさんが先に逝った
なにもできなくなってからも 毎晩 空を眺めてた
凍える荒野で 古ぼけた望遠鏡覗き込んで
まるで雨を待つサボテンの様に
皺くちゃの腕は
必死すぎて
「なあ、まだ待ってるか?
俺より先に逝くなんて許さないぞ
待ってろきっともうすぐだから」
「なあ、なんで俺はここにいるんだ?
なんのために時間を無駄にしてきたんだ
「ただいま」と
またいえたらいいな・・・」
一筋の光の尻尾
ただいまという声が部屋に響く
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