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人魚のウタ
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作詞 どぶはまり |
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青く透き通る空を駆けて行くのは
白く揺らめく雲色の帆
あの場所からずっと眺めていた後ろ姿
叶わぬ恋とは知っていた
鱗の足で大地には立てないから
叶わぬ願いと知っていた
冷たい指で彼方の手を握れたのなら
人魚は今日も月に謡う
この手よ届けと星に謡う
声が枯れてもこの声が
彼方へ届くことを願い
黒が溶け出した夜に降り落ちたのは
人の形の流れ星
あの場所にはずっと眺めていた後ろ姿
叶わぬ恋とは知っていた
鱗の足でその元へ近づけたのに
叶わぬ願いと知っていた
冷たい指は冷たい手に触れられたのに
人魚はそして月に謡う
ただただ届けと星に謡う
喉が朽ちてもこの声が
彼方へ届くことを願い
そして人魚は謡い疲れ
涙の海で眠りにつく
永遠に目覚めぬその夢で
温かい手に触れられたなら
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