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ピエロ
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作詞 729 |
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ある一人の少年は ごく普通の少年だった
でもある日を境に 少年はピエロとなってしまった
地獄にまで 落とされた少年は
それを隠すために 仮面を被った
その日から誰も 彼の本当の姿を見たことがない
少年は 笑うことの大切さを学んだ
笑うことで 悲しいことも忘れるということを
悲しい記憶を消すため 忘れるために
自分自身を慰めるために
少年は いつまでも笑いながら
仮面を持って こう呟いた
「僕は死んだよ 僕の心は壊れたよ
僕の周りには誰もいない 僕は何も持っていない
でもこの悲しみを 忘れることは出来るよ
仮面を被ることで 僕は僕じゃなくなるんだ
笑うことで 忘れることが出来るんだ
だから僕は ピエロになるよ」
泣いているところを 誰も見たことがなかった
いつも笑っている彼を 人々はピエロと呼んだ
ピエロはいつでも笑い いつでも人々を笑わせてくれた
それがピエロの役目であり
自分自身を隠すためでもあった
地獄に落とされた時の記憶は
ピエロにとって 悪夢でもあり恐怖でもある
皆にそれを隠すことで
ピエロはその記憶を 忘れることが出来た
誰もピエロの 本当の姿を見たことがなかった
仮面を被ってるピエロは 一人の時
胸に手を当て あの言葉を呟いていた
「僕は死んだよ 僕の心は壊れたよ
僕の周りには誰もいない 僕は何も持っていない
でもこの悲しみを 忘れることは出来るよ
仮面を被ることで 僕は僕じゃなくなるんだ
笑うことで 忘れることが出来るんだ
だから僕は もう平気だよ」
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