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1000:1
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作詞 どぶはまり |
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例えば泣き顔の俺の横を
笑顔で通り過ぎる人のポケットの手とか
例えば向かいの席の人の
ペットの好物は誰か買っているのかとか
この世界はパラレル進行
言葉にしなきゃ伝わらないよね。
右手で玩ぶ鈴のついた鍵。
仔猫にあげる特売のまぐろ。
確かに「この世界」には存在していて
だけど『この世界』には存在していないんだ。
見たものが全てなんて言うけれど
それはきっと1000:1
残りの999を探して今日も生きてるよ。
『この世界』に存在していなくても今日を生きてるよ。
例えば最近付き合った彼女が
前に付き合っていた彼氏の生年月日とか
例えばさっき歌ってた女性の
知り合いのバンドが借りたスタジオとか
この世界はパラレル進行
近くにあっても気付かないよね。
ろうそくを吹き消す近所の男性。
隣の部屋で練習する明るいバンド。
確かに「この世界」には存在していて
だけど『この世界』には存在していないんだ。
見えないところに答えはあるから
それがきっと1000:1
残りの999を求めて今日も生きてるよ。
『この世界』に存在していなくても今日を生きてるよ。
きっと横を通った笑顔の人も
服に猫の毛がついた向かいの人も
俺に何か言葉を求めたりしない。
きっと今はフリーの元彼女も
バンドに所属しているそいつの彼氏も
俺が何処にいるのか調べたりしない。
欲しかった物は一体何?
求めてた物は一体何??
言葉にして欲しいよ。
「この世界」は『この世界』に交差しないと
近くにあっても気付かないだろ?
見えないところに答えはあるから
それがきっと1000:1
残りの999を求めて今日も生きてるよ。
見たものが全てなんて言うけれど
それはきっと1000:1
残りの999を探して今日も生きてるよ。
『この世界』に存在していなくても今日を生きてるよ。
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