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diamond
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作詞 サブマリン |
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斑模様で 少し枯れている
紅色の絨毯と頬 錆びた窓枠
少し間を置いて 老人は右を指さす
遮った日光が赤紫のカーテンで
彷徨い嘆き 僕を捜している
無知であるがゆえ 知らんぷり
ずっと世界は夜だと信じている
狭い見識の中では愛を見出だせない
少し皮肉り 或いは戯言抜かして過ごす日々
見せかけの宝石を振りかざして
敬遠気味の僕に 老人は続ける
言葉の破片が埃と同化して
少しむせた
朽ちた天井を見上げて 老人は少し笑った
まるで 僕の人生を見透かしているように
寒気立ったのを 僕は覚えてる
タバコの煙が 喉を突く
きっと心は闇だと捏ねている
己の百分の一も知らないくせに
まだ見ぬ空に想いを馳せながら 流す涙
その雫がいつか七色に映る事も知らず
老人が姿を消してから
僕は一人 物思いに更けて 打ちひしがれて
それから月日は流れ
窓へと流れる風の音を聴いた
身を委ねて 靡くカーテンの向こうへ
やっと 光が降り注いでくる
「空って青かったんだ、初めて知った。」
少し振り返れば 暗黒では 無く
七色が世界を繋ぐ
僕だけの宝石を胸にしまって
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