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春の夜
作詞 誄歌
子供の特権だったみたい

ジャングルジムの細切れの個室たちって

体ばかりが大きくなったわたしは 入国を許してもらえなくて

しかたがないから全部踏み越えて

てっぺんに座る

それはもっと大きかったし

ずっと高い場所にあった気がする

けど いつからかどんどんしぼんでいって

こんなちっぽけな景色になってしまった



きらきらとは光らない満月を狙って

わたしの人差し指が銃口になる

勝負は一瞬

チャンスは一度

素敵ね

物語の小英雄は決して失敗しないの



水分の浪費だってことはわかってるつもり

この水はいくら流れても

わたしの喉も誰の喉も通さない

でもね 世の中には

止められない流れと止められない流れがあるんだと思う




いくつになっても同じ

悲しいと思えば泣き止むまで泣くし

嬉しいと思ったら気が済むまで笑うの

それでいいんだよね

泣いているあいだも 笑ってるあいだも

ほかのことはなんにも考えなくていいんだもん



お月様は落ちてこなかった

わたしはつぶっていた片目を開ける

開けてしまったからいろいろこぼれてきた

いくつからだろうね

泣きながらいろんなことを考えるようになったのは



春の夜は


案外寒いよ

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歌詞タイトル 春の夜
公開日 2006/02/22
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
コメント 過去のうたからひっぱってきたものです。今のつくりかたと少し異なってます。
誄歌さんの情報
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