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君の幸せ願う日々
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作詞 空銀 |
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『愛しているよ』
そんなこと照れくさくて言えるわけないじゃないか
君だって同じだろう?
ほら、照れ笑いじゃないか
普通の笑顔と照れ笑いの顔を見分けるのなんて
僕には簡単なことだよ
『今日はなんだか可愛いね』
そう言うと、君は照れたり怒ったり
今日だけ?って
それって照れ隠しのための言葉だろう?
知ってるよ
そんな君を、僕は知ってる
『大人になったら何するの?』
小さな子どもに問いかけるように聞いてきた
覚えてる?
僕ら笑って未来描いたよね
それは遠い未来かな
それは来ない未来かな
愛しているよ
誰よりも君の事知ってるんだ
照れたときすぐ髪をさわる癖も
独りの夜は電話をよこす寂しがりやってことも
僕に向ける笑顔が君の最高の笑顔って事も
君を、愛しているよ
『今日は少し寒いよね』
じゃあマフラーしてくればよかったのに
僕のを貸してあげようか?
君の今日の服には似合わない色だけどね
君のお洒落の秘密を
僕は気付いてあげるから
格好はあったかくしてきなよ
『何で話してくれないの?』
いつか君は泣きながら僕に言った
君には全然関係ない事だよ
君は知らないほうがいいことだよ
僕は知らなかったみたいだ
君にとっての幸せが何か
愛しているよ
僕が君の一番の幸せ、だったのかな
いつの日か笑って君がそう言った
そんな日も影さえ映っていなくて
僕に映る君しか知らなかったみたい
君を、愛していたよ
追いかける勇気もなかった
君との未来を信じていたのに
こんな大雨の日に君は独りで帰れるの?
帰れないよね、知ってるんだ
だけど、追いかけられない
君を独り雨の中に置いて
意気地無しの自分に腹が立って
追いかけたんだ
どうしていいかわからなくって
見つけた。雨が、涙が、流れ落ちている
やっぱり自分はただの意気地なしで
抱きしめる勇気はない
傘を差し出して、君が言う
『ばいばい』
差し出した手を引っ込めて、君の背中を見つめてた
愛していたよ
君が泣いていた日、笑っていた日
全部覚えてるよ
君の家までの道
信号が全部赤になれば
間に合うかな
傘なんて捨てて自分も捨てて
行こうかな
君を、愛しているから
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