|
|
|
広い世界の片隅で 〜心の狭間〜
|
作詞 ピヨヒコ |
|
凛としてさんざめく太陽に 雲の右手が及んでいる
光が降頻っていたこの道も 暗い影が差し始めている
フッとして見上げた夜空が 澱んだ雲に呑まれている
星達は取り留めなく輝いているのに 雲はその追随を許しはしない
朝を迎えたこの空を 転んだついでに見上げてみるけれど
月と太陽のバトンタッチは 雲の身体で覆われていたんだ
毎日朝を迎えるけれど 同じ空を見ているようで
夜になればまた 陽が上るのを待つばかり
これからも同じ空を見続けるのだろうか?
あの向こうの青空は いつになれば来てくれるのだろうか?
そんな疑問を胸にまた朝を迎える
有名な絵画を見ていると 時に思うことがある
額の金縁だけが輝いていて 作者の名前のみが映えている
木の下の雑草を見ていると 時にその木が霞んで見える
大木が堂々と立っているその脇で 雑草は懸命に背伸びをしていた
並木道を歩いて 僕はいても 河川敷に突っ立っていても
何時でも何処にでもある雑草は 何故か大木よりも輝いているんだ
毎日朝を迎えるけれど 同じ木々を見ているようで
夜になればまた 月が輝くのを待つばかり
これからも同じ木々を見続けるのだろうか?
裏庭にまいた種は いつになれば生えるのだろうか?
そんな疑問を胸にまた朝を迎える
急に散歩がしたくなり 何も持たずに外へでてみる
向かい側から来る彼女は 気付かず歩く僕を見て笑いながら言う
暗そうな貴方の顔は まるで雲がかかっているようだ・と
そうして僕は知る
毎日朝を迎えるけれど 同じ空を見ているようで
夜になればまた 陽が上るのを待つばかり
これからも同じ空を見続けるのだろうか?
あの向こうの青空は いつになれば来てくれるのだろうか?
そんな疑問を胸にまた朝を迎える
今日朝を迎えたときにも やっぱり空を見てみると
飛んでいる雲の形が いつもと違って見えたんだ
その雲が覆い被さっていると思っていたものは
空の様なその世界は 僕が見ようとしなかった心だったんだ
彼女と笑う 明日こそはきっと……
|
|
|