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わすれもの
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作詞 ∞ |
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あれからもう1年
あたしはずいぶん変わったわ
泣き虫なんかじゃなくなったわ
ちゃんと一人で歩いてるわよ
あなたは、
元気にしてる?
バイクでケガしてない?
サッカー今も好きよね?
煙草はまだあの箱?
想えばいつも
見上げて
寄り添って
たしか今日みたいに寒くて
空が澄んで
星がきれいな夜は
帰り道
手をつないで
坂道をのぼって
公園を抜けて
月を見上げながら
バス停に向かったっけね
あの場所に行けば
あの時過ごした時間が
そこにまだある気がしたりして
でもね、わかってるの
いくら懐かしく思っても
決してあの頃には戻れないよ
辛いことばっかりだったあの頃が
こんなにもキレイに光って見えるのは
あたしが少し強くなったからよ
乗り越えてしまったからよ
ねぇ、ほんとだったら
あなたに今をあたしを見せて
凄いでしょって
成長したでしょって
自慢したいところなの
あなたとバイバイしてから
しっかり立ち上がって
あたしは本当変わったのよ
あなたとは別の道を歩くことが
あたしのプライドだった
誰かの前で
思いっきり泣くことも
思いっきりすねることも
なくなったわ
そして同時に
思いっきり誰かを
好きになることが
怖いってことを
覚えていった
ほんとはね
もしかしたらね
あれからずっと
強がってる
ほんとはね
寂しくて
誰かに
ぎゅってしてもらいたい
その相手はあなたじゃないわ
ちがうから
こんな風に思えるんだもの
捨てるべきことは
たくさんあった
でも同時に
あの頃の
あなたとの時間には
あたし自身のなかに
確かにあった
何かも
置き忘れて
しまったみたい
ねぇ、戻りたいわけじゃない
ただ
あたしの忘れ物が
そこにあるかもしれないから
あの場所に
戻ってみても
いいかな
もし忘れ物が見つかったら
あたしは
こんな寒い日は
誰かと一緒に
横浜駅から
すこし離れた
あのコーヒー店で
コーヒーを飲みたいなんて
思わなくなるはずなのよ
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