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OZ〜魔法使いの日常〜
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作詞 ジャスミン茶 |
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「いいなぁ」 空も飛べるし
ムカツク奴は片っ端から火あぶりに!
何だってできるし 何だって怖くない
そう思っていた自分なのに何故?
空は自由に飛べるのに
隣にいるのは生温い雲の欠片
心開ける友達は
翼の無い背中を向けて楽しく歩いてる
誰もが魔法使いって呼ぶけど
正直いっぱいいっぱいなの。分かる?
愛情理論の対象外に置かれて
どこの家の写真にも私は写っていない
どの人生のカテゴリーにも属してないもの
当然よね、自分が望んだことじゃない
「いいなぁ」家事も仕事もしなくていいし
腹立つ国会にはボヤ騒ぎを!
何だって出来るし 何だって怖くない
そう思っていた過去を呪う
泥をチョコレートに変えて
人形を人間に見立てて
あからさまに意識を変えていく
私はもっと寂しくなっていく
三角形のトンガリ帽子の中
誰にも触られることの無い髪が疼いてる
誰にも撫でられることの無い頭が叫んでる
「いいなぁ」時間を止めて悪戯できるし
夏と冬を入れ替えて緊急事態
何だって出来るし 何だって怖くない
そう思っていた時はいずこ
お金は葉っぱから作って
お化けで子供を脅かして
政治を勝手にいじくって
裏で世界を操って
だけど 大切なものが私には無い
私が奇麗事と呼ぶ愛とか友情が
どんなに頑張っても魔法使いには出せない
「いいなぁ」地上の人たちって
毎日恋をして心躍らせて
「いいなぁ」学校に通って
それぞれの青春の迷路をさまよって
「いいなぁ」子供を育てて
命が生まれる瞬間を焼き付けて
「いいなぁ」夢に向かって走って
それぞれの希望の光に満たされて
そう思っている自分がここにいて
こんな煙ったい私の愚痴を聞いて
「そだね、そだね」て頷いてくれる人を
私は探してしまうのだ 救いよう無く
愛情を取り戻しているのだ 少しずつ
この唇から出てくる言葉が
呪文じゃなくて愛の言葉であることを祈るの
とんがり帽子の中の髪が
いつか誰かに触れられる事を祈るの
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