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for...You
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作詞 LOVE SINGER |
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今日も見かける あの人は
長くて少し茶色い髪を指に巻いて
電車の窓から どこか遠くを見つめてる
なんとなく 君に似ていて
街並みはもう 春の色に染まってて
空に舞うはなびらが僕を
誰もいない部屋みたいに 寂しくさせる
あふれそうな 涙を連れて
もう こんなに経つんだね
いつかの同窓会 絶え間ない人ごみの中で
僕は君を 一番に見つけた
アルバムを見て 涙ぐむ君は
誰よりも 何よりも
美しかったんだよ
また春が来る
君の笑顔がよみがえる
何度も何度も 記憶の中に手を伸ばすけど
きっと どんなに時が経っても
やっぱり君を 思い出すんだよ
電車はここで あの人を降ろす
長い髪を左右に揺らして
少し微笑んで 階段をのぼっていく
誰かを想っているんだろう
君は今日も 僕の知らない誰かを想って
あんなふうな笑顔を 浮かべているのかな
また春が来る
いくつもの思い出が 僕の胸に広がっていく
何度も何度も 君の名を呼ぶけど
僕のとなりの真っ白なスペースは
もう二度と 君の色に染まらないんだね
何度繰り返せばこの季節が優しく感じるのかなんて
僕にはわからないけど
あの日も あの時も
僕は確かに君を必要として
このまま時が止まればいいなんて
そんなことを考えていた
でも 君が必要としているのは僕じゃないって
そんなこともう とっくにわかってるんだけど…
君は今 笑っているかい
ちゃんと幸せ感じているかい
そんなことばかり 考えてしまうんだよ
忘れたくないんだよ
僕を待つ 何度目かのこの桜色の季節
風が花びらを どこか遠くへ運んでいく
もしもこの世界にひとつでも 叶う願いがあるのなら
もう少しだけ君を 好きでいさせてほしいんだ
なんてこともう 君に届くはずもないのに
冷たい風に サヨナラ告げて
僕はまた一人 歩き出す
君のいない 春に向かって
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