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自転車の失恋
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作詞 きなこ |
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...ねぇ
ほんとうに ごめんね...
雲ひとつなくて
自転車ひとつで どこにだって行けたね
疲れたら 自転車おして
ゆっくり
ゆっくり ふたりで話してた
きみへの想いに 雲ひとつなくて
不安は あのビルの影くらいあるけど
それを隠すほど 空は大きかった
ふたりで乗った自転車も
いつからか 空気が抜けて
...ごめんね 、
きみに迷惑ばっかり 負担ばっかり かけてたね
私が 降りるしかなかったの
あなたが こぎ疲れてたことなんて 知ってたのに
降りたくないから
ずっと ふたり一緒の風を感じてたかったから
知らないふりしてた
それが いけなかったのかな
大きな音をたてて タイヤが破裂して
私は どうしようもなくて
...ただ 泣くことはできたけど
あなたの困った顔しか見えなくて...
あの日
あなたの自転車から 私が降りた日
心地よい風も 意味を持たなくなった
冷たい雨が 涙を冷たくした
「 好きでいるだけならいいでしょ ? 」
お願いだから ひとりにしないで
完全に私を 引き離さないで
「 ...お前らしくないよ... 」
ああ 、 そっか
私 、 そこまで限界に追い詰めたのね
好きでいることさえも 許されないくらい...
...どうして ?
どうして 好きでいちゃいけないの ?
それほど私 あなたの重荷になってた ?
「 お前らしくない 」 なんて
この想いが 私のすべてなのに
それを消してしまったら 空はどうなるの ?
...ごめんね...
重荷にだけは なりたくなかったのに
ごめんね...
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