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鏡
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作詞 氷咲 月 |
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朝陽が部屋に射して いつもの朝に目が覚めて
何も変わらない日常の中に 濡れた枕の泣き痕
雲一つない空に 「雨でも降ればいいのに」と
八つ当たりに似た悪態をついて 新たな今日が始まる
君と笑い合う夢を見た 不意に悔しくなって
忘れようと努力しても 楽しかった思い出達が
涙と一緒に流れ出てくる
おかしいね
こんなに苦しくて 嫌な思いをしたのに
まだ君が大切だと 確かに言い切れる自分がいる
覗き込んだ鏡の中 今日もいつもの私の顔
ひとつだけ違うのは 隣に君がいないこと
「もう泣いたりしないよ」 指を結んで約束したね
何も変われないことが悔しくて 割り切れるわけもなくて
素直に生きられたら 想いは簡単に伝わって
強がりの「さよなら」なんか言わずに まだ一緒にいられたの?
ほんとは繋がれた鎖は 糸みたいに細くて
引っ張れば簡単に切れる
知っていたはずのことなのに
切れてしまうまで忘れていた
おかしいね
こんなに悲しくて 忘れてしまいたいのに
まだ君が愛しいと 確かに言い切れる自分がいる
覗き込んだ鏡の中 隣に君はいないけど
唯一言えることは 君が好きだと言うこと
鏡に向かって 「ごめん」と何度も呟いて
届かないと知っても また一つ
聴こえないと気づいても また一つ
馬鹿みたいだと分かっても また 一つ
おかしいね
こんなに苦しくて 嫌な思いをしたのに
まだ君が大切だと 確かに言い切れる自分がいる
覗き込んだ鏡の中 ひどい顔にさよならして
この思い出を抱いて 君のいない日々が始まる
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