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月姫
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作詞 xXxX5XxXx |
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月の姫君は思った
私はあちらの人間なんだ、と。
毎日「人間」はやって来るけれど
しゃべる言葉はみな外国語。
私は一人、ただひとり。
愛するあのひとはもう遠くに行ってしまった。
あんなに好きだったのに、
どうして離れてしまったのだろう
今でも悲しいほど好きなのに
もう一度、いちどだけでいいから
同じ世界を過ごしたいよ
もう、それも、叶わない。
あの夜姫君は月に旅立ち
永遠の別れ、涙をながす。
その涙は 何色だったのだろう
「人間」たちにはわからない。
あいたいよ、あいたいよ
あいたくて、あいたくて
笹の葉が揺れる その間だけでも。
どんなに「人間」がいようとも
私はあなたを見つけられる。
そのとき、
月明かりに照らされたあなたは
たしかに私を映していた
忘れようもない、その瞳で。
姫のこぼした最後の涙は
きっと、月の光の色だった。
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