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+゚。・゚+氷の女王+゚。・゚+
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作詞 高島ツグミ |
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氷の女王は言いました。
「この世のすべてのものは冷たく、無意味です」
召使は言いました。
「しかし、人間どもは楽しそうに暮らしています。」
氷の女王は言いました。
「人間はとても自分勝手で残酷な生き物。
所詮人間の感情というものなどは、自分を中心として動いているものです。」
召使は言いました。
「また今日もたくさんの人間達が無意味な贈り物を持ってきています。」
女王がいつものように人間達から 金や銀や宝石などの贈り物をもらっていると
1人の少年の番がきた。
その少年は不思議な輝きをしたものを両手いっぱいに抱えていた。
それは彼女が今まで見たことのないものだった。
女王はその少年に恐れを感じた。
少年はあたたかい表\情をしたまま、女王のもとに歩いてきた。
そして女王を優しく抱きしめた。
少年は言った。
「あなたはひとりじゃない」
氷の女王は今まで感じたことのないものを抱いていた。
彼女はこの不思議な気持ちに戸惑った。
「おぬしのその贈り物はなんです?」
少年は言った。
「これは、愛です」
「あなたを愛しています。」
氷の女王は胸のあたりがあたたかくなった。
すると女王の体が溶けはじめた。
そう、彼女は初めて愛を知ったのだ。
彼女がほほ笑んだ。
微笑みながら一筋の涙を流した。
「ありがとう」
氷の女王は愛を知ったことの代償として、体が犠牲になった。
しかし
彼女は
とても幸せだった
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