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あいつ
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作詞 りょおと |
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病院で楽しく笑う君が愛しくて、
「まだAいっぱい、りょおとと一緒に思い出作るから☆」
って嬉しそうに君が言うから…
俺は、絶対こいつ治して…前のこいつに戻して、
いっぱい色んなとこへ行こう…って思ってた。
ある日、病院から電話があって、
あの病院へ行く…あいつの笑顔が見たいから…
病室の前へ行くと、あいつの両親が立ってて、
おばさんは泣き崩れて精気が抜けてた…
おじさんは俺を見て笑ってない笑顔で会釈をする。
その後、入ってみる…
目を閉じたままのあいつがベットで寝てた…
でも、まだ生きている…心臓のメーターが動いてる…
ほっとして、あいつの手を握る…
寝てるのか…握り返してこない…それでもと思い、
あいつの顔を見ながら必死に手を握ってた…
涙が流れた…
しばらくして、外に出ておじさんに挨拶する。
おじさんは頷くと、どこかへ行った…
そして、医者を連れて帰って来た。
医者がおじさんとおばさんに一礼をする。
おじさんおばさんも同じように…
ただ、おばさんだけが涙目で精気が本当になくなってた。
医者と看護婦さんであいつの体についてた機械を外す…
"カチッ…カチッ…"と静かな病室に響く音…
無意識のうちに俺は外で座ってた…
1人で廊下の椅子に座り、気がつくと涙が出てた…
手を握った時に分かってた…こうなる事が…
もっといっぱい思い出作るんじゃなかったのかよ…
裏切られた俺は今日も生きて、明日も生きる。
そして、あいつがいないこれからを1人で過ごしていく。
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