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「 」
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作詞 ¥ |
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もう好きだとか惚れたとか、そういう歌は聞きあきた。
言葉にするだけ陳腐だし。伝えようとするだけむなしくなるよ。
あきらめちまえ。できないんだよ。
言葉なんてもんに収められる程ちっぽけな想いじゃないから。
どうしようもないくらい、君を、君だけを「 」。
どうして二人はひとつで生まれなかったんだって。おかしいの。
だって、どんだけ抱きあったってぬくもりを重ねたって、ひとつにならない。
あきらめちまえ。さみしいけどさあ。
自分たちは別々のもの。抱きしめるほど、互いを他人と感じてゆく。
一緒にはなりゃしないんだ。俺が死んでも、君は生きつづける。ね。
でもさ、そうやったって、どうやったって。
言葉にせずにはいられないから。たとえそれがひとにぎりでも。
抱きしめずにはいられないから。少しでも君との間をうめちゃいたい。
ぬくもりを重ねて。重ねて。この淋しさをわかりあってゆこう。
もう好きだとか惚れたとか、そういう歌は聞きあきた。けど。
俺は歌うよ。君のためなんて、うん、言うよ。君のためだよ。
好きだよ。伝えたくって抱きしめたくってどうしようもないんだって。
この歌をうたい終わったら、君に会いにゆくから。
好きだよ。君が。君が。
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