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傷跡
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作詞 亜李栖 |
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この世には これでもか、ってくらい
たくさんの人がいて。
この世には これでもか、ってくらい
たくさんの恋人達がいる。
君らは一体どうやって幸せを手に入れたんだい?
たくさん、たくさんの人ゴミの中で
君と出会えたことさえが奇跡なのに、
愛してしまうなんてもっと奇跡だ。
それなのに、恋をしてしまうとまったく
話せずに・・ただただ去っていく君の後姿と
笑い声に切ない眼差しを送りながら、
さようなら・・と手を振る勇気さえない。
鳴かぬなら鳴かせてみようぞ、と
頑張ってみた結果も飽きれるほどに
ことごとく散っていく。
ならば・・鳴かぬなら鳴くまで待とうぞ、と
首を長くしてみた結果もまるで雑草のように
見事に踏みにじられる。
妙に細工をするくらいなら、純粋な気持ちで
ぶつかっていくべきだったのかもしれない。
あなたの気持ちを他の何よりも大切にして
愛さなければいけなかったのかもしれない。
けれど、もう遅い。
チャンスはもう無い。
唯一の僕の気持ちと望みも
弱弱しく、消えかかっている。
今までは人を好きになり、苦しみを味わいながらも
癒されていた。
けれど今は好きになった事にどうしようもない
とまどいを覚えている。
好きにならなければ良かった。・・
自分の口からまさかこんな言葉が出るとは。
君と僕も ここまでだろう。
どんな努力をしたってこれ以上先には進めない。
さあ、この行き場をなくした儚い想いは
大事に大事にしまっておこう。
自分の心の一番奥に・・
忘れられない、美しくも切ない傷跡として。
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