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遠ざかっていく背中
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作詞 倖子 |
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去年より、ひと回りもふた回りも大きくなった
君の後姿
私は 去年より伸びた髪 風にさらして
サンダルの音 ぺたぺたと
どこまでも続くミチを
どこへ続くかもわからないミチを
追いかけていく
ふっと手を伸ばせば届きそうな
君の大きな後姿
私の気配に気付かないまま
大きな足を 一歩二歩
声を出せば届くのに
走っていけば、間に合うのに
君に…手が 届くのに
どうして私の足は、腕は この体は
動かないんだろう
声さえ出ない
遠ざかっていく君の背中
何も知らない君 曲がり角へ消える瞬間
不意にアスファルトが近くなる
14歳の夏
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