|
|
|
愛しき日々
|
作詞 空繰技師 |
|
四十\度の熱を出して食べたもの全部吐いて
三日も一人ぼっちでソ\ファに横たわって
空っぽの胃袋と頭で足りない想像をする
「あと少しで死ねるかな」そう思うと気が楽になった
半分が優しさで作られた風邪薬を飲んで
ミカンの缶詰で身体に栄養を補給して
無理してどうしてそこまで繋ぐのだろう
見えたら鋏を突き刺してぼろぼろにしてしまいたい
だって苦しいじゃない 望むことは
生だって死だって
境目は曖昧になって
起きても眠っても
無力さに変わりは無い
目指すべき空など見失ってしまった
天井から自分の寝顔を見守ってる夢
このまま軽さ増してどこまでも飛んでいく
宇宙の果ても四畳一間のこの部屋も
孤独をくれることに何も変わりは無いでしょう
汗掻いて目が醒めてどんな悪夢だっけ
頭痛で思い出せず諦めてまた目を閉じる
触れたくてそれ自体の無意味さを知って
「あと少し生きてられる」そう思うと気が重くなった
だって苦しいじゃない 続けることは
人だって星だって
互いの距離を保ち
近くても遠くても
個体で在るしか無い
抱くべき温度など忘れてしまった
「本当にもうどうしようもねぇな」呟いて
汗まみれで生を訴える身体に愚痴った
どうせ健康も幸福も死ねば終わるのに
それでも生きていたいと腹が鳴っていた
間抜けヅラで
どうせ苦しみしかない 希望には
けれど苦しみにしかない 価値あるリアル
喜びには握手を
怒りには挨拶を
哀しみには口づけを
楽しみには微笑を
何十\度も繰り返して
突き放して抱きしめて 愛しき日々を
|
|
|