|
|
|
月の憧憬
|
作詞 銀狼 |
|
憧れることも許されず 諦めることも叶わずに
叫びにも似た祈りだけ 赤い月に重ねて
風に乗せた恋の唄は わずかな旋律でも
貴方の胸の奥底に 色を残せたでしょうか
遠い月を想えば 涙さえ濁ります
運命(さだめ)を悔やむほどに 愚かではありません
人知れず場所を変え 時の狭間に身を揺らす
下弦の月の哀しみは なんと美しいものでしょうか
報われぬことを知りながら 紡ぎ続ける言の葉は
青い夜空を舞い上がり 白い星に花咲き
一筋の光の中に 永遠の夢を乗せて
私の瞳の淀みを 輝きに変えるでしょうか
命の煌きなど 陽炎のようなもの
幾千の時代(とき)を越え 巡り巡るのです
重ならず照らされず 時を待たずに消えていく
下弦の月の哀しみは なんと美しいものでしょうか
先走り行き違い 術を知らずに繰り返す
下弦の月の哀しみは なんと美しいものでしょうか―\
|
|
|