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手紙
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作詞 ●紫陽● |
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「
お父さんとお母さんへ
まず、突然飛び出してごめんなさい。
元気にやってますか?
僕は元気にやってます。
あと10日で宣告を受けてからちょうど1年だよ。
病院へ行ってるけどやっぱり
もうだめだって。
症状は薬のお陰で何とかなってる。
いつどうなるか分からないけどね。
夢もさすがに1年じゃかなわなかったよ。
でも、友達が居てくれるから寂しくないよ。
スノーって言うんだ。格好イーでしょ?
ひねくれてて、すごく優しくて
見た目に似合わず、とても唄が上手なんだ。
唄声が透き通って綺麗で
雪みたいに優しいんだ。
ご飯の後、いっつも一緒に歌うんだよ。
僕の自慢の大親友さ。
それで、お願いがあるんだけど、もし・・
もし僕が死んだらそいつの
めんどう見てやってくれないかな?
スープが大好きなんだ。
カラスなのに。変なヤツでしょ?
だからさ、そっちついたら
飲ませてやってよ。
僕の最後のわがままだから。
もうわがままも言わないからさ。
今までありがとうね。本当に感謝してる。
まだ死んでないけど、きっともぅ長くはないから。
じゃあね。
」
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