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カラス 〜前編〜
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作詞 ●紫陽● |
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12月の賑わう町を 横目に
孤独と唄が 好きな僕は
人々の白い目を 横目に
公園で いつものように食事を あさった
誰かに 気を使ったり
誰かと つながるなんて
めんどうくさそうで この大きな翼と
艶やかな黒の色が 僕の全てで・・
そんなある日 一人の少年が
僕を見て 笑った
「その羽とても格好イーね」
と 笑った
驚いて 僕は聞いた
「君は気味悪がらないのかい?」
君は こんなところでは何だから
そう言って 家へ招待した
初めての優しさは
うさんくさい気がして 僕は 少し
後ろに 立った
でも 暖炉が暖かくて
スープが 温かくて
僕の中の イロイロなものは
一緒に溶けていった
そぅ 君が寝た後に 少し流れた
涙も 温かかった
それから 少年といくつも
時間を共にした
得意な唄を 聞かせて見せた
得意な唄を 一緒に唄った
少年は僕に 名前をくれた
「スノー」だってさ
嫌味な名前 そう言うと
少年は笑って スープを出した
つられて 僕も笑ってた
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