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靴投げ
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作詞 キノコ芋 |
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すぽーーーん
と
宙に浮かせた2つの靴
お気に入りのピンクの靴に
カッコイイ黒のライン入りの靴
違う2つは
音も無く
鉄棒を越えたのに、
大きな滑り台にぶつかって
ガン
と
音がして、
雑草の上に
ポスン
と
のっかった
私が
「あーあ、負けたー」
と言った
2人は
笑いながら
ケンケンしながら
取りにいった
そのトキ、まだ11歳。まだ公園のブランコこぎながら
靴投げして遊んでたころ。まだ仲良かったころ。
今は、もう15歳。もう一緒に遊ばない。もうあんまり話さない。
2人は
笑いながら
ケンケンしながら
取りにいった
靴
をね
いちいち履くのが面倒で、片方だけ
カカトつぶして。
2つの靴、左だけは
変な格好。
ピンクの靴、いまだに変な格好。
私は、普通な格好だったよ。
だけど今は変な格好。
靴のカカトみたく、
ぷこん
と
つぶれて
ガサガサして
泥だらけで
じゅわっ
と
水溜りにすぐ汚されて
それは君に彼女ができてから・・・
くらいだったかなぁ?
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