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座った回数、7回
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作詞 楓夏 |
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3年間だった
あなた会えて本当によかったわ
いまも忘れない
永遠の記憶、温かい記憶
あなたの記憶
クラス替えをした4年生
はじめての席替えで、わたしはあなたの隣になった
優しい眼差しであなたは
鉛筆かして? っていったの
あまりの可愛らしさにわたしは
え?何? 戸惑ったわ
あなたは玉ねぎが嫌いだった
給食のときよく
牛乳飲むから食べて! ってせがまれた、憶えてる?
たったそれだけなのに
その瞬間が、その習慣がとても愛しかったわ
他のだれにもわたしたくない
わたしだけの幸せ、わたしだけの宝物
それがわたしとあなたの時間だった
卒業制作で作った勾玉
あなたは色が気にいらないと言ったの、わたしの水色の勾玉と交換したわ
もっとも、わたしの作品は勾玉には見えなかったけど
あなたは工作が得意だった
わたしは
だめ!こんなの見せられない!
って言ったのに、わたしからとりあげた
そして笑った それから言った
大丈夫
大丈夫だって
不思議な気持ちになった
やっと気づいたの
あなたのことを好きでもなく、何でもなく、ただ、ただ、
愛しているということ、愛しすぎてたまらないということ
どれだけの時間がかかったのかしら
わたしって本当に馬鹿ね
想いと思い出を抱えて 卒業した
せつなかった
中学に入って
あなたの隣に座ることはなくなったわ
教室自体、違うんだもんね
それでも風が運んできた、あなたの噂\
あなたが誰かさんに恋をしていると言う噂\
その時わたしは、別の恋をしていた、付き合っている人がいたわ
時ってどうしてこうなのかしら
月曜日の放課後、あなたに告白された
泣いてしまった
どうにもできない
戻れないでしょ?前には
進むしかないもの
わたしはどこまで馬鹿なんだろう
捨ててしまった鉛筆
壊れた勾玉
すべてあなたを忘れようとして、したことだった
食べれるようになった玉ねぎ
わたしが無理やり食べさせたわ、いまは平気よね?
いろんなことが変わったわ、もう前には戻れない
もう2度と隣には座れないよね
これがわたしの答えだった
頑張ってね、あなたは大丈夫
きっと
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