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砂の花
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作詞 o0瞳0o |
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影を纏い-まとい-歩む道は果てない
足には赤く蝕む鎖の痕
今では枯れた花も愛おしい
水を求める訳でもなく
一歩を砂に刻み続けた
最期には何を見るのだろう
この世界で見てきたものは
自分が生きている証
自分を作る存在意義
この世界は自分を築くもの
光は届かず水さえない世界
枯れた花の望みは何か
歩み続ける足には錆びた鎖
自分を縛り続けたもの
もう鎖さえも愛おしい
それは自分を見続けていた
枯れたそれを手に取り願おう
もう一度咲き誇れる場所へ
誇らしい花を胸に抱いて
光へと歩み始めた
自分を求めているものに気付く時
この世界は罅割れた-ひびわれた-
営々と築かれた世界が
一瞬にして崩れ落ちる
この世界が脆く儚いものだと
気付きもしなかった
ずっと自分に捕らわれていた
自分しか見えていなかった
幻想に溺れていたのだ
最期は近づく
儚い世界で見てきたものは
自分が生きている証
自分を作る存在意義
きっとこの世界さえも愛おしい
最期の残像を焼き付け
そっと目を閉じた
そして
錆びた鎖を外し
花を胸に抱いて
光放つ新世界へと
-それは求めていた世界
咲き誇る花を夢見て
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