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地図
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作詞 空繰技師 |
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君が飛ばしたあの紙ヒコーキは風に乗って
何処かへ飛んでいった それで世界の繋がりを知った
探しに行こうとしたけど 地図が見つからないから
僕はここに居るしかないと 信じて疑わなかった
ある朝 僕は庭先に着陸したヒコーキを拾う
おそるおそる開いてみたけど それは白紙のままだった
なぜその白紙が 見たことも無い陸海空で
埋め尽くされていると 期待なんかしたんだろう
震える指先で白紙をなぞってみる度に
透けた太陽に照らされてあふれ出す光の洪水
そこにあるのが真実 信じたくは無いけど
あったのはただの空っぽ 閉じたままの扉
それは僕にとってだけ 何にもかけがえのない
弱音や涙すら空気に溶けて沈む地図
だから悲しくはない それは始まりの場所
誰かと繋いだ手を解く場所を示していたから
希望 無効 尊び 蔑み 全て投げうってみろよ
それで何か見つかったならハピネスじゃない
偽りの真実と 偽らざる本音を
合わせて足して二で割ればそれが歩むべき道だ
新たなるひとしずくの水滴が生み出す空
それを映し出す海 果てなく広がる地平線
消えかけていた幼き頃の美しき面影が
待ち望んでいた世界に横たわった 終わりまでの道
僕は旅に出た
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