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パソ\コン越しの恋人。
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作詞 銀月 |
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あの頃、私はパソ\コン越しの愛がすごく楽しみだった。
君からの返事いつもパソ\コンの前で待ってた。
返事が来たのが分かると心の奥から喜んだ。
その返事を返すのが嬉しかった。
私が返した後返ってくる言葉が嬉しかった。
パソ\コンの前の私はいつも満面の笑顔だった。
君の返事がなによりの楽しみだったから。
だけどね、私の幸せは長くは続かなかった。
君との会話、段々少しずつ減っていった。
返事も時が経るにつれて、遅くなっていった。
そして気づいたんだ。
私たちをつないでいたこの掲示板は____
もうすぐ
閉鎖されてしまうことを。
私はショックで涙さえ出なかった。
君と話せなくなってしまうなんて考えられなかったから。
私は、君を奪われたことを恨んだ。
それからしばらくパソ\コンを開くことをしようとしなかった。
パソ\コンの前で君を待つことも無くなった。
あの頃のような笑顔もすっかりなくなった。
ある時一度だけ、パソ\コンを開いた。
___私は驚いた。
最後の最後に君が、
『お前と話してた時間すっごい楽しかった。
実はさ、俺、あんまパソ\コンのこと知んなくて、
ココたまたまきてみたらお前と出逢えてさ。
お前とはなしてくうちにさ、
全然知んなかったパソ\コンも楽しく思えて、
マジで感謝してるんだぜ!
実はさ、俺さ…
お前のこと好きだったから!
マジで本気だった。
返事は多分もう聞けねぇけど、
お前のこと絶対に忘れないからな!
最後に、これ見てるかわかんねぇけど、
約束してくんね?
《一生忘れねぇこと、それと_____》
じゃぁな…あ、いや、またなッ!!』
__ばぁか…何か書いてんのよ。
他の人が見てたらどうするの。
柄にも無く長文書いちゃってさ。
こんなの見せられたら、
もっと逢いたくなるじゃんか。
私だって、アンタのこと好きだよ。
掲示板で一番…そんなもんじゃない、
この地上一好きだよ。
君に返事、返すことはできなかったけど、
想いだけはどうか届いて___
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